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新型コロナウイルスが「2類から5類」感染症へ移行すると何が変わるの?

2023年5月8日から約3年間続いた新型コロナウイルスが5類感染症に移行します。

これにより何が変わるかまとめてみました。

Q.医療体制は?

 現在、入院は感染症指定医療機関、都道府県が認めた医療機関に限られます。外来診療は感染対策をとった発熱外来での診察を促しています。「5類」に移行されると一般の医療機関でも入院の受け入れや診察ができることになり、医療のひっ迫が軽減されるのではないかと期待されています。

Q.医療費は?

 現在、新型コロナウイルスの医療費は入院も外来診療も公費負担されています。「5類」に移行されると自己負担が発生します。高額な治療薬も患者負担となり、受診控えが起きて感染確認や治療が遅れるケースも懸念されています。そのため、「当面は公費負担を継続する」という案がでています。

Q.行動制限は?

 4月20日現在 新型コロナウイルス感染症に罹ると最大7日間、濃厚接触者は最大5日間の行動制限が設けられていますが、「5類」に移行されると行動制限はなくなります。ただし、感染した児童生徒が学校を出席停止となる期間は「発症後5日間」となる見込みです。この「発症後5日間」はインフルエンザウイルス感染症に罹った場合と同じになります。

Q.マスク着用は?

 マスク着用は3月13日から「個人の判断にゆだねる」ことになっています。しかしながら、医療機関への受診や高齢者施設への訪問時など、感染防止対策にマスクが効果的な場面もあります。

厚生労働省のホームページ(マスクの着用について|厚生労働省 (mhlw.go.jp))から

Q.3密は?イベントの観客数の制限は?

 現在の新しい生活様式ではできるだけ「3密」の回避や間隔をできるだけ2メートル(最低でも1メートル)あける事、真正面で対面しての会話はできる限り避ける事などが求められてきました。「5類」に移行されると制限はなくなります。そのためコンサートやスポーツ観戦は観客が歓声を出すかどうかにかかわらず定員の50%から100%まで入場できるようになりました。

内閣官房のホームページ(新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付け変更後の基本的感染対策の考え方について|内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室 (corona.go.jp))から

Q.ワクチン接種は?

 現在は全額公費負担です。2023年度中は公費負担が続く見通しです。「5類」に移行されると将来的には季節性インフルエンザと同様、部分的に個人負担が生じる可能性があります。

Q.もう感染対策は必要ないか?

 「5類」に移行されても新型コロナウイルスがなくなるわけではありません。過剰な感染予防は必要ないものの、家族や友人、周りの人などのリスクに応じて過度にならない程度の感染予防が好ましいと考えられます。