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睡眠時無呼吸症候群について
家族から「イビキがうるさい」と言われる、「眠っているけど熟眠できていない」などの睡眠トラブルは年々増加傾向です。寝ている時は意識がないので、正直分からないなと思う方もいると思います。今回はなかなか気付きにくい「睡眠時無呼吸症候群」についてお話します。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠中に無呼吸を繰り返すことで様々な合併症を起こす病気のことです。原因としては、空気の通り道である上気道が狭くなるためですが、首の周りに脂肪の沈着が多いと上気道は狭くなりやすく、肥満はSASと深く関係するともいわれています。しかしそれだけではなく、扁桃肥大、舌が大きいこと、鼻炎・鼻中隔弯曲といった鼻の病気、顎が原因でSASになることもあり、一概に肥満だけが要因ではありません。症状としては、イビキ、夜間の頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛などを認めます。日中に起こる急な眠気で交通事故のリスクもありますが、低酸素状態が続くことで心臓や血管に大きな負担がかかるため、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性が約3~4倍高くなるとも言われています。
上記のような事が思い当たる方は、一度呼吸器内科や耳鼻咽喉科にご相談してはいかがでしょうか?