WBGT指数をご存知ですか?
初めて聞くという方もいると思います。
「WBGT指数」とは、熱中症と大変関係のある指数で特に屋外で作業する方は気にして欲しい温度指数(℃)です。経験的にわかることと思いますが、気温が高く更に湿度が高い日は、体が余計に熱くなった覚えはありませんか。そう、あのジトーっとした暑さのことです。更に、無風の日は最悪ですよね。まさに、この感覚を指数にしたものが、WBGT指数です。もともとは、米軍の訓練実施の是非を図るために作られたもので、屋外訓練する際の安全管理の指標の一つです。日本なら、「気合と根性で切り抜けろ。」で片付けられそうですが、米軍は違いますね。
この指数を求める計算式は、若干屋内と屋外で異なりますが、31℃指数では屋内にいても高齢者は熱中症を発症してもおかしくない値です。必ず、涼しい部屋に身を置いて下さい。
ニュースを思い起こすと、毎年のように異常気象が続いていて、猛暑日や熱帯夜という表現から酷暑なんて言葉まで表れるようになっている昨今、皆さんに知ってもらいたいのは、WBGT指数が28℃を越えたら危いぞということです。この温度を境に、熱中症による救急搬送が急角度で増えていきます。ちなみに、31℃指数以上は厳重警戒どころか危険というレベルです。屋外での運動は、禁止。子供のように元気な年齢でも、やめて下さい。それくらい危険です。
冷房が嫌いなのであれば、最初にもお話ししたように、湿度が高ければ危険度が高まりますから、除湿機能を使って、部屋の温度を下げましょう。環境省の熱中症予防情報サイト(下のリンク)というのがあって、市町村単位で屋外の指数を天気予報のように伝えています。毎日の天気予報と合わせて確認いただけると幸いです。
屋外で作業する方、屋内でも冷房が嫌いな方、屋内でも屋外でも激しい運動をする方、
どうか安全に営みが送れるよう願っております。