新しい点鼻タイプのインフルエンザワクチンについて
今年は気温の変化が激しく、体調管理が難しい日々が続いています。例年より早くインフルエンザの流行の兆しが出てきているようです。今回はそんなインフルエンザの新しいワクチンに関する話題になります。
「フルミスト」ってどんなワクチン?
今までインフルエンザワクチンは注射での接種でしたが、2024年から注射以外の方法で使用されるフルミスト点鼻液が発売になりました。点鼻薬と書かれている通り鼻に直接スプレーして使用するインフルエンザワクチンです。注射針を使わないため、針の痛みが苦手な方にも適しています。
フルミストの主な特徴
・投与方法: 注射ではなく、鼻に噴霧する点鼻薬です。
・痛み:痛みはほとんどありません。
・対象年齢: 2歳以上19歳未満と限定されています。
・ワクチンの種類: 注射の不活化ワクチンと異なり、弱毒性生ワクチンです。
・接種回数: 注射ワクチンで2回接種が必要な2歳~13歳未満のお子さんも、原則1回で完了できます。(日本国内での臨床研究に基づく)
※ 注射のワクチンとは、使用しているワクチン株が異なる場合があります。
フルミストの注意点
・アレルギー: 製造過程で鶏卵を使用しているため、鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものでアナフィラキシーを起こしたことが明らかな方は接種できません。
・副反応: 副反応として鼻づまり・鼻水などが起こりやすいとされています。
・迅速検査への影響: 弱毒性ワクチンのため、接種から1週間程度はインフルエンザの迅速検査で陽性反応を示す可能性があります。
・費用: 注射のワクチン接種よりも費用が高くなる可能性があります。
メリット・デメリットありますが、フルミストは、特に「注射が苦手なお子様」や「接種回数を減らしたいお子様」にとって、心理的・身体的負担を減らせる画期的な選択肢です。現在、全国的に供給量が限られている状況です。インフルエンザの予防接種を希望する際はかかりつけの病院に連絡した上での接種予約をお願いします。

