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水虫のはなし

水虫とは

水虫とは足白癬の俗称で、白癬菌という真菌(皮膚糸状菌というカビの一種)が足の皮膚に感染して起こる病気です。

諸説ありますが、昔田んぼで仕事をしていた農民が自分の足に小さな水疱ができてムズムズ痒くなり、水の中にいた虫に刺されたものだと勘違いし水虫と言ったから、と言われています

。白癬菌は高温多湿の環境で繁殖しやすいため、足に白癬菌が付着してから12時間〜24時間、湿った状態が続くと皮膚に侵入して繁殖し始めます。

 

水虫にならないための予防法

  • 毎日足を洗い、指間や爪間も丁寧に洗い清潔、乾燥を保つ。
  • 通気性の良い靴や靴下を選び、こまめに履き替える。
  • 家族に水虫の方がいる場合、バスマットやスリッパはこまめに洗濯し、乾燥させる。床やカーペットの清掃を徹底し、家庭内の清潔を保つ。
  • 銭湯やプールなど素足で歩く場所では、サンダルを使用する。素足で歩いたあとは、なるべく速やかに足を洗う。

水虫の症状と治療

  • 足の指の間が白くふやけたり、じゅくじゅくする。痒みを伴うことがある。
  • 足の裏に小さな水ぶくれができる。痒みを伴うことがある。
  • かかとを中心に足の裏が厚く硬くなる。痒みを伴うことはほとんどない。

 

このような症状が出たら、皮膚科を受診しましょう。足白癬は塗り薬で治ります。昔は「風邪とハゲと水虫の特効薬、いずれかを発明したらノーベル賞だ!」と言われていました。そのせいか、今でも水虫は治らないと思っている方がいらっしゃるようですが、抗真菌薬のおかげで水虫は治る病気になりました。症状のあるところだけでなく、足全体に1日1回塗り薬をしっかり塗ります。そして

途中でやめることなく、治りきるまで塗り続けるのがポイントです。

足白癬を放っておくと、白癬菌が爪にも浸食してきます。爪白癬と言われ、爪が白く濁ったり、厚くなったり、もろくなったりします。痒みを伴うことはほとんどありませんが、完治までに時間がかかります。爪白癬の場合、外用薬が浸透しにくい場合などには内服薬が必要になることもあります。

ちなみに、抗新菌薬を発明してノーベル賞をもらった方はいないようです。

大切な家族のためにも、足を毎日洗ってしっかり観察しましょう。

最後に

今回は水虫(足白癬)のお話でしたが、手の爪白癬もあります。足だけでなく手もきれいに洗っておきましょう。