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食事と健康

皆さんは「医食同源」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、「食事と健康は密接に関係している」という意味です。「医食同源」は日本で作られた造語になります。

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考え方は中国から来たものです。
中国では古くから薬と食事の関係を重要視してきました。

日本で食の欧米化が進む中、食事の見直しが広まり、その際に分かりやすい言葉として「医食同源」が広がった様です。

 

古代中国では、医師は4つの位に分けられていました。
その中で最も位の高いのが「食医」と呼ばれる人です。
食医は、皇帝の食事の管理を任されていました。つまり、食事こそが最高の治療法と考えられていたのです。

 

薬も重要ですが、食事もそれと同様に重要なのです。

 

江戸時代に小食主義を唱えた水野南北の言葉を紹介します。

「心身は食によって養われる。これが根本である。食の決まりがおろそかであれば、心身も同じようにおろそかである。心身がおろそかであれば、自己を治めることはできない。食が根本であるというのはこういうことなのだ。人の悦びも悲しみもあらゆる善も悪も、すべては食がその根本にある。」 (1)

 

食事を蔑ろにしている方も多いのではないでしょうか。
仕事が忙しい、家庭の事情など様々な理由があると思いますが、もう一度自分の食事について考えてみましょう。

 

《出典書籍》

(1)若井朝彦 江戸時代の小食主義 花伝社 2018 P10~P11