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薬剤師の大切な役割「薬物乱用防止教室」について

学校薬剤師は、この時期、卒業を控えた学生に対し、「薬物乱用防止教室」の講師を依頼されることがあります。

目的は、「薬物乱用の現状や心身への弊害等を身近な問題と捉え、児童が薬物乱用の危害に対する正しい知識や薬物の誘惑に対する対処方法を身につけることを目的に実施する」となっています。

講義では、先ず、現在は、医療用の薬物が低用量であれば麻薬ではなく劇薬として流通する様になっていたり、習慣性のある薬剤が多く処方され、実際に家庭に存在することを説明して、身近な問題であることを説明します。小学生が置かれている状況で、友達との交流が少なくなる事で悩みが解決できにくくなっていたり、社会規範を守らないことでの、怒られるかもとストレスにさらされることが緊張感を高め脳の機能低下を引き起こすことで薬物依存に近づくことなどの実例を挙げて身に覚えのある事として共感してもらいます。

次に、実際には、家族であっても他の人の薬は飲まないこと、ストレスを感じたら早い時期に他の人に助けてもらう習慣をつけるように説明しました。

最後に、薬物乱用によって本来持っている脳の機能は発揮できなくなる危険性をお話ししますが、身近なことを注意すれば解決できることを合わせてお伝えします。

このように、薬剤師は「医薬品の供給」だけで無く、教育などその他の分野でも社会に関わり、大切な役割を担っています。